共感の橋をかける：人間関係のための5つの心理的アプローチ
コミュニケーションは人間関係を築く上で欠かせない要素ですが、時に誤解や不和の原因ともなります。
特に、相手とのコミュニケーションがうまくいかない時、どう対処すれば良いのでしょうか？相手との円滑なコミュニケーションを取るための5つの具体的な方法を紹介します。
まえおき（ちょっとながいですよ）
人付き合いは良い関係・・・なはずはないと感じることが多くあります。
いやがられる。嫌われる。根拠もなく思いこみで嫌われていると感じている人もいます。
相手を嫌いになると自然と相手に伝わるので相手も嫌いになってきます。
そして名実ともに本当に嫌いな相手が誕生します。
これって嫌だったら離れたらいい。仕事や学校の枠から逃げられないなら物理的に距離を空ければいい。嫌いなんだけど相手からは好きでいてほしいという身勝手な気持ちが芽生え、また相手に好かれたいとか、仲良かったら付き合えて、もっと楽しい間柄じゃなかったのかとキライの中に好きを混ぜてしまっていて、こちらは好きなのになぜあなたは嫌うのかと言う感情が少しはあるのではないか、そんなことを思うのです。
人間関係において、特に近しい間柄や日常的に接する人々との中で、感情の起伏は避けられないものです。
嫌われることへの恐れや誤解から出発する負のスパイラルは、実際に多くの人が経験するものです。これがなければどんなに人生が楽なものかと思います。
この感情は、自己認識と他者の認識との間のギャップから生じます。
一方で、自分では相手を尊重し、好意を持って接していると感じていても、小さな誤解やコミュニケーションの不足が不信感や疎外感を生むことがあります。
対処法として、
物理的または感情的な距離を置くのは一つの方法です。
これにより、状況を客観的に見ることができるようになり、自分の感情を整理する時間を持つことができます。また、信頼できる友人や家族、場合によっては専門家がいるのなら相談することも、自分の感情を理解し、状況を改善する上で大変有効です。相手も自分もずーっと関わるわけではありません。数日？数か月？数年？のお付き合いがほとんどです。
嫌いと好きの感情は非常に複雑でありながらも、人間関係の普遍的な側面です。時には、その感情を直視し、なぜそのように感じるのかを自問自答することが、感情の解消やより健全な関係への第一歩となります。そして、時には自分自身に対して優しくあることが、最も重要です。自分の感情や反応に対して理解を示し、成長のための機会として捉えることができれば、人間関係の課題を乗り越える力となるのです。
そして、こういうことは機械やパソコン、テレビゲームなどにありうるエラーのようなものではないかと思うことがあります。
人間関係の誤解や感情のギャップを、機械がエラーやバグに例えることは、ただの比喩かもしれません。機械やソフトウェアにエラーが発生するのは、プログラムのコード内に予期しない状況や不整合が存在するためです。人間関係でも、コミュニケーションの不足や誤解、期待と現実のギャップが「人間関係のエラー」となって現れることがあります。
この比喩をさらに深めると、機械の世界でエラーを解決するためには、問題の原因を特定し、修正またはアップデートする必要があります。人間関係においても、誤解や問題の根本原因を理解し、コミュニケーションの方法を改善することで、「エラー」を修正することが可能です。「相手が変わらないのだから自分が変わらないと」とアドバイスを受けることがありますが、アップデートならなんとかできるかもしれません。
機械が定期的なメンテやアップデートを必要とするように、人間関係も定期的なケアや意識的な努力が必要です。お互いの理解を深め、信頼を築くためには、コミュニケーションをなんとか維持し、相手の視点を尊重することが重要です。エラーと人間関係の誤解を比較することで、問題解決のアプローチに新たな視点をもたらすことができます。人間関係における「バグ」を修正するためには、相手とのコミュニケーションを改善し、理解を深め、相互の尊重を基盤とする必要があります。
- 相手の話をしっかり聞く
- 広げて話せる質問をする
- 言葉だけじゃないコミュニケーションを使う
- 相手の気持ちを理解していることを伝える
- クリアかつ正直なコミュニケーション
1. 相手の話をしっかり聞く
なぜ:
相手が本当に伝えたいことをしっかりと受け取ることが、お互いを理解する第一歩です。相手の言葉に耳を傾け、共感を示すことで、信頼関係が生まれます。
どうするか:
相手が話しているときは、目を見てうなずくことや、「へえ」「そうなんだ」と反応することで、聞いていることを示します。話が終わったら、相手の言ったことを自分なりに言い換えて確認してみましょう。いやかもしれないけど相手の話を聞いてみる。見るのもいやかもしれませんが、１日5分ならなんとかなるかも
2. 広げて話せる質問をする
なぜ:
会話をすこし深めたい時、相手にもっと色々なことを話してもらうには、簡単に「はい」や「いいえ」で答えられない質問が効果的です。これにより、会話がより豊かになります。
どうするか:
「どう思います？」や「どう感じました？」のような質問をすることで、相手に考えを深めて話す機会を与えます。これにより、相手の考えや感情をより深く知ることができます。無理にイエスやノーで答えることは即答と確実性を求めすぎて疲れると思います。
3. 言葉だけじゃないコミュニケーションを使う
なぜ:
言葉以外にも、身振り手振りや表情などで感情を伝える方法があります。これらを上手に使うことで、言葉以上の理解や共感を示せます。
どうするか:
前向きな身体の動き、相手の目を見ること、微笑むことなど、ポジティブな態度で接することが大切です。嫌そうな態度だけは相手に見抜かれてしまいます。嫌な相手程笑顔で話すことが大切で、嫌な顔をしていると＝いやな顔ではなく、弱々しい顔に見えることがあるのでできるだけ笑顔がいいと思います。
4. 相手の気持ちを理解していることを伝える
なぜ:
相手が自分の気持ちを理解してくれていると感じると、信頼感が増します。相手の感情に寄り添う言葉を使うことで、より親密な関係を築けます。
どうするか:
「大変だったね」「それでどう感じた？」のように、相手の経験や感情に対して、自分も同じように感じることを伝えましょう。
これらのやり方を使うことで、相手とのコミュニケーションがよりスムーズになり、誤解やトラブルを減ることもあると思います。相手の話をしっかり聞いたり、相手の気持ちを考えたりすることが、より良い関係を築くための鍵です。
5. クリアかつ正直なコミュニケーション
なぜ
曖昧さを避け、明確で正直なコミュニケーションは、誤解を防ぎ、相互の信頼を深めます。
どうするか:
自分の意見や感情を正直に、しかし尊重を持って伝えることが重要です。意見の相違がある場合でも、相手の視点を理解しようとする姿勢を見せることで、より建設的な会話が可能になります。なんとなくふわっとした回答ではなく正確に答えるようにしましょう。
まとめ
相手とのコミュニケーションは、時として誤解や不満を生じさせることがありますが、適切なアプローチか、堂々とした態度を取ることで、これらの問題を克服し、より深い関係を築くことができます。
紹介した5つの方法—相手の話をしっかり聞く、広げて話せる質問をする、言葉だけでないコミュニケーションを使う、相手の気持ちを理解していることを伝える—は、そのための有効な手段です。
これらを技術と思わず、日常のコミュニケーションに取り入れることで、相互理解と信頼につながります。
特に、しっかり聞くことの実践、広げて話す質問の活用、非言語コミュニケーションの意識、共感を示すことの重要性、そして自分の感情や意見を明確に伝えることの大切さを理解することが重要です。これらのスキルを磨くことで、私たちは相手とのコミュニケーションをより豊かで有意義なものに変えることができます。相手との信頼関係を築き、より良い人間関係を育むために、これらのコミュニケーションの技術を日々の生活に活かしていくことが望まれます。
